明日は明日の風が吹く

某塾で個別指導講師やってます。日記とか考えたこととかを記事にしています。

トリックスターの拷問 <塾のお仕事日記>

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こんにちは、M(エム)です。あっという間に8月も第2週ですが、まだまだ異常な暑さが続きますね。外を歩くとすぐに頭が痛くなる気がします。どうぞ皆さんも十分にお体にご注意ください。昔も、この時期には食欲とか元気さがなくなるのは当然と思っていましたが、今や下手をしたら命にかかわる時代になりました。

 

 

1人目

 

久々の失敗になりました。日本語学校に通っているバイリンガルの生徒で、非常に真面目かつ理解力もあるのですが、インターナショナルスクールは一般的な学校とあまりにカリキュラムが違うらしく、現在絶賛大苦戦中なのです。

 

いわゆる普通の中学から高校に進学している場合、図形って中学の学習範囲に入っていますし、入試の際にも必ず出題されるのですね。それがもうごっそりと抜け落ちておりまして、彼女が知らなかった言葉として、「合同」「相似」「直径」「正四面体」「円周角」「外接円・内接円」「弧・弦」「円錐」「直方体」など・・・。次から次へと「え、これも聞いたことありませんか」を連発する事態に。

 

もちろん、中学生の問題集にあるような、「角度を求めなさい」「長さを求めなさい」みたいなものを解いた経験もほとんどなし。私は頭を抱えました。「どうしよう。中学の範囲も時間を取ってさせるべきか?」

 

結局、その方法は採りませんでした。いくら何でも中学の範囲を丁寧にやっているわけにはいかないと。そこでプリントを数枚渡してざっと説明し、高校のテキストに戻りました。とにかく時間がないのです。

 

しかしどうやら失敗したようです。「正四面体を真っ二つに切った断面がこうなってですね」などと説明しても、そもそも「正四面体」なる言葉を聞いたのが初めてだったので、「ピラミッドみたいなやつ」と一応説明するのですが急にはついてこれなかったようでした。

 

長々といろいろ説明した後で「それは3Dですか?」と私の書いた図を見て言うので、ああそもそも私の書いた図が汚すぎて立体と思われてなかったのだと判明しました。やっぱり中学生が何ヶ月もかけてやる範囲をスキップしようとしたのが間違いだったみたいです。でもこの時期にそれに時間取るのも後悔することになる気がしますしね。どうすればよかったのかわかりません。次回は気を取り直して先に進みます。

 

2人目

 

昼食休憩が終わり、このコマが始まる前に、私にしては珍しくやる気に満ちていました。「よし、何とかもう1つブログをこしらえることにしよう」。そのブログは、今書いているのとは全く系統の違うもので、検索で参照されることを目的にしたい。かなり時間がかかるだろうけど、少しずつ時間をかけて構築していこう。独自ドメインを取るなら今度は.xyzにしてみようかな。シティハンターみたいだし(最近の人は知らないか)。そのほかに細かい構想を練るはずでした。

 

すると開始時間5分前に生徒の姿が!

 

「今日は来るんかーい!」 ズコー _(┐「ε:)_

 

内心そうツッコんでしまいました。そう、ぶっち常習犯の彼が意表をついていつもより早くやって来ていたのです。「あらら、思いっきり予定狂ったな・・・」と本来の仕事を完全に忘れそうになりながら、「やあこんにちは。今日は早いですね」とにこやかにあいさつをしました。

 

さあそこからが、案の定の展開です。「シーシュポスの岩」*1「賽(さい)の河原」*2「囚人の穴掘り」*3というのを思い出しました。

 

これだけ休んでいますので、以前にやったことはほとんど定着しておりません。無茶苦茶なルールで計算して「はい答え出ました次~」みたいな感じで進めようとしますから、「ちょちょちょちょっと待って。そこはこうこうこうなって~」という訂正の繰り返し。いや結局全部解いてるの私やん・・・。そして次回はまた忘れてるやん・・・。

 

永遠に思われた時間がようやく終わる頃にはエネルギーを吸い取られ、「燃え尽きたぜ・・・真っ白にな・・・」という状態になっていました。まあそれが仕事です。

 

オープンキャンパスのために一人で深夜バスを利用して3泊4日の旅に出るらしく、自分でバイトで稼いだお金で行くのはそれは偉いけれども。これ、いったいどうすればいいのでしょう。一回ちゃんと聞いてみないといけないのかそれとも最後までほうっておく方がいいのか。死にたいくらいに憧れた花の都大東京・・・から彼が帰ってきたあとに考えることにしますわ。

 

おわりに

 

いかがだったでしょうか。昨日も一日感謝感謝で終えることができました(どのあたりが?)。何しろ2番目の生徒が神出鬼没なもので、来るかと思えば来ず、来ないかと思えば来るというフェイントの達人なので翻弄されております。「夏は天王山」とかいってもそれは私にとってというわけではないのでね。検索してみたら、「山崎の戦いで羽柴秀吉が明智光秀を破ったという故事」だそうです。京都府南部の標高270メートルの山だそうです。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

*1:巨大な岩を山頂まで押し上げようとするもあと少しで転がり落ちるという永遠の刑罰

*2:三途の川で石を積むも、鬼がやってきて崩すため永遠に完成しないという罪滅ぼし

*3:囚人に穴を掘らせまた埋めさせるを繰り返すという刑罰