明日は明日の風が吹く

某塾で個別指導講師やってます。日記とか考えたこととかを記事にしています。

センター試験廃止後2020年度からの新テストに関する個人的意見

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こんにちは、M(エム)です。皆さんはセンター試験をご存知でしょうか?何十年にもわたる入試制度が大きく変更されようとしており、教職員も学生も対応を迫られています。国の制度改革について意見を書かせていただきました。

 

大学入試共通テスト導入の概要についてはこちら↓

www.koukouseishinbun.jp

 

 

 

英語改革はやむなし

 

センター試験にリスニングテストが導入されたのは2006年です。それからさらにグローバル化が進み、国内の外国人、ネット上での国際交流、帰国子女の増加などこれまでの「英文法、英文解釈」主体の試験では時代遅れなのが明らかです。6年も学校でやってろくにしゃべれないとはどういうことだと私たちの時代でも思ってはいましたが。ちなみに帰国子女は圧倒的有利で、リスニングやスピーキングでは何ら勉強しなくてもほぼ満点取れるでしょう。純ジャパといわれる人たちは毎日コツコツやる以外ないです。私しゃべれませんけど。

 

記述式導入は労多くして功少なし

 

大きな負担がかかるのが分かっていながらこのテストの段階で記述式を導入する意味があまり分からないですね。国公立なら2次でほぼ記述式がありますから各大学に任せればいいんです。センター利用の私学の学力の底上げのつもりだというなら、高校からのエスカレーターとか指定校推薦の仕組みを改革した方が大学生の学力差は減るでしょう。結局、受験生にとっても試験を実施する側にとってもめんどくさいだけでだからどうなのっていう気がします。

 

格差がくっきりあらわれる

 

先ほど書きましたように、帰国子女は明らかに英語の試験でのアドバンテージは増します。あとは経済格差。センター試験なら独学でも対策できましたが、新テストではお金持ちなら塾や進学校に通い情報を得たり対策を立ててもらったり出来ますが独学では非常に厳しい。差はくっきり出ると思います。英語だって英会話教室にずっと通わせればそれなりに話せるようになるでしょうしね。「マークシートパターン問題」ならかろうじて頑張ればなんとかなると思えた私のような凡人庶民の多くが大苦戦といった可能性が高まります。

 

対策が本当に大変(特に初年度)

 

センター試験は過去問の集積があり、同じ問題はそうそう出ないとはいえ難易度、雰囲気は似ていましたから十分な対策が出来ました。しかし新聞で見たサンプル問題、これまでとは全く傾向が違います。最初に受ける受験生はプレッシャーかかりますね。いったいどう対策を打てばいいのか見当もつきません。受験産業の出番ですが、はたしてそれもどこまで役に立つかは未知数。初年度はいわば実験台、モルモットみたいなものです。センター試験最後の世代は何が何でも浪人したくないという焦りがあるでしょうね。

 

民間企業の採点に不安

 

センター試験はマークシートでしたから、鉛筆の塗りつぶしが薄いとか自分がミスしない限り採点はコンピュータ処理なので安心感はありました。しかし記述式を民間委託となるとちゃんと公平な基準で採点してくれるのかという疑問は残ります。国語の記述の採点なんて本当大変だと思いますよ。また、紛失したり情報漏洩したり点数つけ間違えたり、事故がありそうな気がしますね。

 

問題の作成が継続できるのか

 

新聞で見たサンプル、これまで見たこともないような独特の問題でした。こうした問題を毎年作り続けるということに関しては大丈夫なのか、出題ミスなどが起こりやすくならないかという心配はあります。英語を民間試験にゆだねるのなら、他の科目もそうしたらどうですかね。数検、漢検、歴検、他にもいくつかあった気がしますが。しかしなぜそこまで独特な問題にしなければならないのでしょうか。パターン問題であってもけっこう苦労していると思うのですが・・・。

 

理念は実現するか

 

以前の「ゆとり教育」も確かもっともらしい理念のもと遂行されたと思うのですが、さんざんな言われようで結局撤回と相成りました。このたびの入試改革も思考力・判断力を重視するという理念のもと行われるようですが、現場の意見というよりは文科省の偉い方の発想だろうと思います。習った知識をそのまま書くことで精一杯な学生が多い中、急に思考力判断力とか言われてついていけるものなのでしょうか。どのような評価になるか、期待して結果を待ちたいと思います。 

 

おわりに

 

いかがだったでしょうか?個人的には新テストの頃に受験生だったら本当に戸惑っただろうと思いました。条件的には皆一緒でもストレスが半端ないです。実はゆとり教育と同じで数年後に撤回される可能性が少しあるんじゃないかと感じていますが、やってみるまでは分かりませんね。ただこれからの子供たちはますます大変になる。あらゆる格差がさらに広がって苦しむ人々が多くなる、ということを予感させる改革ではあります。英語とかプログラミングとか小学校ぐらいから当たり前のようにさせられる時代ですしね。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。