明日は明日の風が吹く

某塾で個別指導講師やってます。日記とか考えたこととかを記事にしています。

無料で通える塾

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こんにちは、M(エム)です。皆さんは、無料の塾があるという話を耳にしたことはあるでしょうか?日本でも経済的に塾に通わせることが困難な家庭が増えてきており、教育格差の拡大が問題となってきておりますが、そうした問題の対応策の一つとして無料塾という形態が少しずつ登場し始めました。NPO団体が主宰して学生ボランティアや社会人、退職した教員などが講師を務めるといった形が多いようです。私も、2年前からボランティア講師をしています。

 

 

小規模無料塾との出会い

 

その当時、地元のフリーペーパーで無料塾の告知が出ておりました。学校の元教諭が集合住宅の会議室でやっているらしく、「ここでちょっと手伝いさせてもらえないだろうか」と思い切って問い合わせたのでした。生徒数は少なく、2~3人あるいは下手すると1人しか来なかったりします。生徒は持ってきた教材を勝手にやっており、質問あったらその都度聞いてくださいねというスタイルで、その先生も新聞などを広げていました。おおらかな方が主宰してくれているので、私も生徒も実に気楽な形で参加しています。

 

 

全国の無料塾

 

全国の・・・といっても全然ない県だとか、あっても一つとかではまだまだサポートとして十分とは言えないと思いますが、これから徐々に広がることを期待します。

しかし、正直言って質がどのようなものかは全く分かりません。行ってはみたもののちゃんと教えられる先生がいないとか、生徒が騒いで勉強にならないとかいうケースも考えられなくはないのです。有料の塾と同等の指導が受けられるとは保証できません。

規模の小さいものなどはあまりネットで知名度のない場合もあります。しかしたとえばやはり私の家に配られるフリーペーパーで「市役所職員有志」が会館を借りて学生ボランティアを募り実施するという告知を見たことがあります。このような形態であれば安心でしょう(現在は中学3年生限定で毎週おこなわれているようです)。

無料塾(無料学習塾)ってなに?全国の無料塾をまとめました。 | 子育てペディア

 

意義

 

無料塾がこれだけ増えてくるというのは経済的に厳しい家庭が増えていることを示唆しておりますが、特にシングルマザー・シングルファーザーの家庭、生活保護の家庭で、「とにかく子供を高校には行かせたい」という思いは極めて強いと思われます。中学進学には試験はないですし、大学進学は全体の約半数はしないわけですからまだかまわないとしても、高校入試は突破しておきたい。出来れば公立に行ければ学費も抑えられます。最終学歴が中卒では就ける職業の種類が非常に限られてくるんですね。社員募集でも大卒とか高卒とかの条件がついているところに応募できず、学歴不問のところしか可能性がないので、将来的に希望する職種につきたくてもつけないかもしれません。

 

 

なぜ学校だけでは足りないのか

 

実際それは謎というか、日本の教育システムの欠陥ではないかと思うのですが、「中学校の授業聞いて宿題やって小テストや中間期末テストの勉強してるだけでは高校入試の対策にはならない」という現実があります。学校の授業内容と入試の難易度との間にかなりの乖離があるのは間違いないです。また、中学生ぐらいでは自分で計画を立てて入試に向けて家で教材を使ってコツコツ勉強しようなんていうのはまれで、週何回か塾に通って強制的にプリントさせられたり宿題出されたり模試受けさせられたりしないと志望校に入るための継続的な学習はできないのですね。その役割は到底学校はになってくれません。

 

 

頻度と質の問題

 

週に何回かあり、足りなければ個別指導のコースなどがある通常の塾に比べて、週1回とか2週間に1回とかでは残念ながら正直言って大きな効果は見込めないと思います。また、ボランティアの学生講師などであれば入試情報とか学習計画のノウハウまで親身に詳しく指導してくれるかどうかまでは分かりません。やはり職業として年数を積み、仕事として日々指導しているプロにはかなわないことが多いです。無料塾は、ふだん一人でコツコツできるタイプの生徒が、分からない問題を質問しに行ったり勉強の進め方を相談しに行ったりするぐらいなら一つのツールとしての価値はあります。貧困家庭の子供にしっかり教育をつけて成績を引き上げ志望校へ合格させて上げられる仕組み、とまではいかないだろうというのが私の見解です。

 

 

経済的に苦しくても

 

環境的なハンデはありますが、気持ちがあればそれを覆すことは可能です。こうした無料塾で学生や元教師に積極的に質問しに行くとか、学校の先生や先輩で親切な人がいれば相談することもできるでしょう。自分一人で一生懸命できることをやり、手段を探せば経済的に恵まれていても受け身でただ塾に行っているだけの子に負けることはないはずです。

 

 

おわりに

 

いかがだったでしょうか。まだ無料塾も草創期であり、スポンサーがつくとか有名講師が立ち上げるとか新たな展開があるかもしれません。大学までの教育無償化などが実現するかもしれませんからそれに伴って教育支援も充実してくる可能性もあるでしょう。ここまで読んでいただきありがとうございました。